皆様から寄せられたよくある質問やガラスに関する知識をまとめました。
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ガラス管・ガラス棒の素材は、通常両端が口焼されているか、ラフカット、プレーンカットされています。このため定尺1500mmの規格のガラス管でも、両端25mmは使えないものと考えられています。太いガラス管・ガラス棒になりますと、ただカットしてある状態になりますので、素材をご購入の方は、開梱・取扱時には怪我をされないよう十分気をつけてください。
当社の細孔表をご参照ください。
仕様 | 標準仕様 | 特注仕様 | |||||
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ろ過板の細孔記号 | No.1 | No.2 | No.3 | No.4 | No.0 | No.3.5 | No.5 |
細孔の大きさ(μm) | 100〜160 | 40〜100 | 16〜40 | 10〜16 | 160〜250 | - | 4〜5.5 |
粗さ区分 | 粗 | - | 極細 | ||||
ろ過速度 | 速 | - | 極遅 |
大まかに言えば砂から作られています。珪砂(けいしゃ)という、珪酸(SiO2)が主成分の砂がガラスの主原料です。これを溶かして成型するとガラス製品になります。ただ、珪酸は1,700度以上でないと溶けないため、通常ソーダ灰(Na2O)を加えて溶ける温度を下げます。さらに水に溶けてしまわないよう、石灰(CaO)を加えます。 つまり、ガラスの主成分は、珪酸とソーダ灰と石灰ということになります。
大きく分けて「ソーダ石灰ガラス」「鉛ガラス」「ホウケイ酸ガラス」「石英ガラス」の4種類あります。 ソーダ灰石ガラスは、一般の窓ガラスやビン類などに使われています。 クリスタルガラスとも呼ばれる鉛ガラスは、高級なグラス、シャンデリアなどに使われています。 ホウケイ酸ガラスは、耐熱ガラスとして主に理化学用に使われています。 石英ガラスは99.999%クオーツ(水晶)からでき、耐熱性に優れているので光ファイバーや半導体、スペースシャトルの窓などにも用いられています。
耐熱性、耐薬品性などに優れ、堅くて熱衝撃にも強いホウケイ酸ガラスが適しています。
膨張と収縮の割合を示したものをいいます。膨張係数が低いと伸び縮みが少なく、高いと伸び縮みが多いということになります。金属やプラスチックなどを加熱すると膨張します。ほとんどのガラスにも熱膨張係数がかかりますが、ガラスの膨張率はかなり低いといえます。
気体を液体にする基礎実験用の冷却器や、液体を分離させる分液ロートなどがあり、大きな精製プラントにも使われています。
代表的なものに、電子レンジにも対応できる白い陶器のようなガラス食器、パイロセラムが挙げられます。このような超硬質ガラスの加工品は、生活には不可欠なものになっています。
数は少ないですが、色の付いたホウケイ酸ガラスはあります。
ガラスの誕生は紀元前数千年にさかのぼります。メソポタミアかエジプトがルーツだといわれています。 このような言い伝えがあります。浜辺で焚き火をしていた船乗りが、潮風から火を守るため、そばにあった岩塩を風よけとして使いました。すると岩塩は焚き火の熱で溶け、砂と反応してガラスが誕生しました。 その後、古代ローマ帝国(紀元前30年頃から紀元4世紀)で吹きガラス技法が発明され、ガラスが一般的に使用されるようになりました。
1200年ほど前に伝わったとされています。経路に関しては、シルクロードからという説と、南方から海路で伝わったという説があります。仏教が隆盛をきわめる中世にかけて、仏像や仏具、七宝にガラスが使われたことから、次第に普及していきました。 西欧ガラスが伝わったのは16世紀。宣教師フランシスコ・ザビエルがガラスの鏡や遠眼鏡を日本に持ち込みました。
日本語でガラスを指す最も古い言葉に「瑠璃(るり)」や「玻璃(はり)」という言葉があり、これらの言葉はインドから中国を経て伝わりました。清少納言は枕草子で「瑠璃の壺」(青色の宝玉で作られた仏骨などを入れる壺。ガラスの壺)を、「うつくしきもの」のひとつとして挙げています。 西欧ガラスが日本に伝わった16世紀ごろから、ガラスはポルトガル語の「Vidro」から「ビードロ」、オランダ語の「Diaman」から「ギヤマン」と呼ばれるようになります。その後、オランダから伝わった「Glas」から、ガラスという言葉が一般的に使われるようになりました。つまり、ガラスはオランダ語からきた言葉なのです(英語では「glass」=「グラス」)。 なお「硝子」という字は、ガラスの原料に硝石を使っていることから当てられました。明治時代、官営の品川硝子製造所で初めて使われたといわれています。
プラスチックや金属との比較で言えば、硬く傷がつきにくいこと、薬品に強いこと、加工性や成形性に優れていること、熱に強く燃えないこと、錆びないことなどが長所として挙げられます。 一方、短所として、張力に弱いこと、高温で粘度が急激に低下すること、長時間加熱すると結晶化が起こってもろくなること、異常膨張する特性があること、熱の不良導体であることなどが挙げられます。
そのとおり、ガラスは過冷却の液体です。普通、自然にある固体状の物質は、その物質特有の規則的な結晶構造を持っています。一方ガラスは、ミクロで見ると網の目が不規則に連なっているだけで、結晶構造をもっていません。これは「ガラス状態」と呼ばれるもので、性質はむしろ液体に近いと考えられています。ガラスは、加熱すると液体状になり、冷却すれば固まるという特性を利用して作られたものです。 自然界では、ガラスはほとんど存在していませんが、例外として、黒曜石と隕石ガラスがあります。
物質は結晶が寄り集まって構成されたもので、結晶と結晶の境目が存在します。通常、可視光の波長が物質の粒子にぶつかって散乱し、色がつきます。一方、ガラスは光の波長より500分の1も小さい分子である酸化珪素分子からできています。それが無限につながり境目がないため光が散乱せず、無色透明になるのです。 時々、ガラスのなかに混じっている鉄イオンの働きにより、緑がかって見えることもあります。