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【厚生労働省】4/1より食品中の放射性物質の新たな基準値

新基準値の適用に対応するため、自治体や流通業界は新たな検査態勢づくりに追われている。

 「検査機器は足りるだろうか」。これまで野菜や魚介類、果物など約220品目を検査してきた宮城県の担当者は不安を募らせる。

 国は簡易検査で暫定基準値の半分に相当する1キロ当たり250ベクレルを超えた場合、精密検査を行うよう指導。1日以降は新基準値の半分、同50ベクレル超えで精密検査となる。

 現在、県農林水産部が所有する精密検査が可能な「ゲルマニウム半導体検出器」は1台。担当者は「足りなければ民間にお願いすることになる」と話す。

 福島市は住民が持ち込む食品の検査依頼に応じ、井戸水や湧き水をはじめとする約2千検体を測定してきた。4月から飲料水の基準値が同200ベクレルから同10ベクレルとなるため、担当者は「検査の申し込みはさらに増えるだろう」と見込む。5月末までに、簡易検査機器を現在の約3倍の138台に増やす予定だ。

 南相馬市は測定する臨時職員が不足している。「今後、農家が自家消費するコメや山菜などの持ち込みも増えるだろう」と担当者。職員補充があっても一定期間の研修が必要だという。

 自治体独自に基準値を定めようという動きもある。茨城県と県沿海地区の漁業協同組合連合会は、3月以降、新基準値の半分にあたる同50ベクレルを超えた魚介類は海域ごとに出荷販売を自粛することを決めた。現在、18魚種で出荷を自粛中だ。

【厚生労働省】
食品中の放射性物質について、食品衛生法上の基準値がとりまとめられました。
食品中の放射性物質の新たな基準値(平成24年4月1日より施行)

【関連商品】
マリネリ容器 マリネリ容器用内袋 ねじ口U形容器 U8容器

【厚労省】食品の放射性物質、4月から基準厳格化

食品の放射性物質、4月から基準厳格化 飲料水など4分類 【産経新聞】

【水平垂直】■審議会が答申

 食品中の放射性物質の暫定基準値に代わる新たな基準値を話し合う厚生労働省の薬事・食品衛生審議会は24日、放射性セシウムについて、穀類や肉、魚、野菜などの「一般食品」は1キロ当たり100ベクレル、粉ミルクやベビーフードなどの「乳児用食品」と「牛乳」は同50ベクレル、「飲料水」は同10ベクレルとした新基準値を妥当とする答申をまとめ、小宮山洋子厚労相に提出した。厚労省は省令改正などの手続きを経て、新基準値を4月1日から適用させる。

 一方、厚労省は市場や消費者が混乱する可能性がある食品には経過措置を設定。コメと大豆は平成23年産は暫定基準値とし、24年産の収穫、流通時期を踏まえてコメは10月1日、大豆は来年1月1日から新基準値を適用する。牛肉は今年10月1日から、加工食品は同4月1日以降に製造、加工などされたものから適用する。

 新基準値は、被曝(ひばく)の影響を受けやすい子供に配慮するなどした結果、暫定基準値に比べ4分の1~20分の1と大幅に厳格化。文部科学省の放射線審議会は16日、「差し支えない」とする答申を出すとともに、「基準が厳しすぎる」との意見が相次いだことから、生産者への配慮などを求める異例の意見も付けていた。

 ■乳児、一般食品でも安全確保

 食品中の放射性セシウムの新たな基準値が4月1日から適用される。

 Q 新基準値はどのように決まったのか

 A 食品の国際規格を決めるコーデックス委員会の食品基準を踏まえた。その結果、基準値の基になる放射性セシウムの年間許容上限を、現在の年5ミリシーベルトから国際基準の年1ミリシーベルトに引き下げた上で計算した。

 Q 食品の分類で乳児用食品が新設されたが、一般食品を使って離乳食を作る家庭もある

 A 一般食品も乳児にとって十分に安全な数値で設定している。乳児は体が小さく食事量そのものが非常に少ない。厚労省は「一般食品を食べさせても安全は十分確保される」と説明している。

 Q もしも基準値上限の食品を一定割合(飲料水、乳児用食品、牛乳、コメは汚染割合100%、一般食品は同50%)で1年間食べ続けた場合の被曝(ひばく)量は

 A 厚労省は最大で0・94ミリシーベルトと推計している。もっとも、基準値上限の食品を食べ続ける状況は考えにくく、実際の被曝線量はもっと小さくなる。

 Q では実際の食事からどのくらい被曝しているのか

 A 厚労省が昨秋、東京、宮城、福島の1都2県で実際に食品を購入して放射性物質を測定し、平均的な食生活を行った場合の年間被曝量を推計したところ、放射性セシウムによる被曝は東京0・0026ミリシーベルト▽宮城0・0178ミリシーベルト▽福島0・0193ミリシーベルトだった。

 一方、食品にはもともと放射性カリウムなど自然放射性物質が含まれている。カリウムによる被曝は東京0・1786ミリシーベルト▽宮城0・2083ミリシーベルト▽福島0・1896ミリシーベルト。セシウムによる被曝よりカリウムによる被曝のほうがはるかに多い。

 Q コメなど一部の食品は、なぜ経過措置が設けられたのか

 A コメや大豆は収穫が年に1回で、牛肉はいったん冷凍保存した後に出荷したりする。こうした事情から混乱が起こらないよう配慮した。

 Q 乾燥で濃縮され、高い数値の放射性セシウムが検出されてきた茶や乾物などはどうなる

 A 茶は茶葉をお湯に入れた状態で飲料水として検査する。乾燥シイタケやワカメなど水戻しを行う食品については、原材料の状態と水戻しを行った状態、ノリや煮干し、干しブドウなど乾燥させたものをそのまま食べる食品は、乾燥加工された状態で、一般食品として検査する。

 Q 検査はきちんとできるのか

 A 現在、検査には精密に測定できる「ゲルマニウム半導体検出器」と、簡易型の「NaIシンチレーションスペクトロメータ」が使われている。新基準値でも簡易型を使うことができるが、基準値が厳しいため、測定にはより長い時間を必要とする機器も出てくるとみられる。厚労省は自治体が検査機器を購入する際には購入費用の一部補助を決定した。自治体では効率よく検査できるよう検査計画の見直しを進めている。

                   ◇

 ■コメ作付け制限、国と生産地対立

 食品中の放射性物質の新基準値が正式決定したことを受け、農林水産省は近く今春の福島県産米の作付け制限計画を公表する。基準値超えのコメを出さないためにも厳しく制限をかけたい国に対し、例年通りコメを作りたいとして反発を強める生産地。新基準値はどんな影響を及ぼすのか。

 福島県産のコメをめぐって政府は昨年末、暫定基準値(1キロ当たり500ベクレル)超のコメが収穫された地区の作付けを制限する方針を公表。新基準値(同100ベクレル)を超えた場合も「作付け制限を行うか検討する必要がある」として、地元自治体と制限範囲などについて協議を進めてきた。

 一方、福島県が行った平成23年産のコメの緊急調査で新基準値を超えた12市町村の多くは、すでに、除染などを前提に作付けを行う方針を打ち出している。福島県は21日、コメから検出されたセシウムが暫定基準値以下の地域について、除染などの安全対策や出荷前の放射性物質検査を条件に、今春の作付けを認めるよう国に要請した。

 作付け方針を打ち出した自治体の一つ、福島市は旧市町村単位で18地区のコメから100ベクレル超の放射性セシウムが検出された。しかし、検出された農家自体は各地区とも数戸にとどまっている。担当者は「旧市町村単位の地区割で制限がかかれば、市内農家の多くがコメを作れない状態になる」という。

 二本松市も同様の措置が取られれば影響は8割の農家に及ぶといい「制限するなら、科学的根拠に基づき農家に説明できる計画を示してほしい」と要望する。

 作付け制限を受け入れたとしても、水田の荒廃、農家の生産意欲保持のため制限全域で「試験作付け」を要望する声も出ている。

 ただ、収穫されたコメの管理をどうするかなど課題も多いため、農水省は「制限全域の試験作付けは難しい」と消極的だ。

 ただ、農水省としても生産地の声を無視することはできない。同省職員は「作付け制限のエリアは話し合いの中で旧市町村単位より細分化できるとの説明はしている」と説明。「今も各自治体と協議を続けているが、早急に制限区域を設定したい」と話している。

 
【取扱器機】 関谷理化の放射線測定器、関谷理化のベクレル分析装置
ATOMTEX アトムテックス AT1320C 関谷理化ベクレル分析装置 FNF-401S 関谷理化ベクレル分析装置 Captus3000 キャプタス3000 関谷理化ベクレル分析装置 Caprac-t キャプラック-t 関谷理化

【2/20新発売】通信機能付 環境放射線モニタ PA-1100 Radi(ラディ)


【2月20日 新発売】
概要通信機能を搭載し、データの自動記録が可能な「通信機能付 環境放射線モニタ PA-1100」。従来からの「環境放射線モニタ PA-1000」の使いやすさはそのままに、測定範囲を2倍に拡大しました。
通信機能付き 環境放射線モニタ PA-1100は通信機能(Bluetooth®/USB)を備えており、放射線量を記録することができます。

※環境放射線とは、自然放射線と呼ばれる宇宙や土・岩石、大地、大気などからの放射線に加え、コンクリートや建物などの人工的な物からの放射線も含みます。

特長通信機能を搭載。日々のデータ管理が容易に。
・【Bluetooth®】携帯端末のGPSデータ(位置と時間)と放射線量を記録することが可能になります。

・【USB】USBの出力データをパソコンで採取することにより、連続モニタリングができます。

・測定範囲の拡大
PA-1000に比べ2倍の測定範囲を実現
0.001〜19.99μSv/h

HORIBA PA-1100(PDF)

【関連製品】
PA-1000 Radi(ラディ)PA-1000 Radi(ラディ)専用 放射能判定キット PA-Kミスターガンマ A2700

【厚生労働省】 基準値「乳児用食品」新設を了承

基準値「乳児用食品」新設を了承 「一般食品」に一本化 厚労省
産経新聞 11月24日(木)11時13分配信

 食品に含まれる放射性物質の暫定基準値に代わる新たな基準値作りを進めている厚生労働省は24日、薬事・食品衛生審議会の部会を開催し、暫定基準値で5分類だった食品の分類を、新基準値では4分類とし、このうちの1つを「乳児用食品」とするなどの方針を提案し了承された。

 「野菜類」「穀類」「肉・卵・魚・その他」としていた分類は、国民への分かりやすさや、食生活の偏りを考えなくてもいいこと、海外の基準でも食品群を細かく分けていないことなどから「一般食品」で一本化。一方、「牛乳・乳製品」は子供の摂取量が多い「牛乳」を独立させ、「飲料水」は、現行通り残す。

 厚労省はすでに、暫定基準値で年間5ミリシーベルトとしている放射性セシウムの年間被(ひ)曝(ばく)限度を、新基準値では年間1ミリシーベルトに引き下げる方針を出している。

 具体的な基準値の設定では、成人より放射線の健康影響を受けやすい子供に配慮。「1歳未満(乳児)」▽「1~6歳」▽「7~12歳」▽「13~18歳」▽「19歳以上」-の5つの年齢区分で、年間の食品摂取量を考慮しながら、食品中の放射性物質の限界値をそれぞれ算出する。「13~18歳」と「19歳以上」は男女の食品摂取量に差があることから、男女別の数値も出すという。

 厚労省は、各年齢区分で算出された限界値のうち、もっとも厳しい数値を新基準値の数値として適用する方針。年内にも各食品分類ごとに具体的な数値案をまとめ、部会に提示する。

【HORIBA】 堀場製作所製 放射能簡易測定キットについて

堀場製作所製 放射能簡易測定キットについて 【NPO法人日本GAP協会(旧JGAI協会)】

2011年10月、玄米をはじめとした食品の放射能を簡易的に測定するキットが堀場製作所から発売開始されました。

もともと環境放射線(μSV・μシーベルト)を測る同社製の線量計PA-1000 Radiを使用し、試料中の放射能(Bq/kg ・ベクレル値)の目安を測るものです。
発売開始に先立ち、福島県、東京都、茨城県の米穀業者の協力のもと、日本GAP協会として2011年9月に実証試験を行いました。その結果、 >>続きはこちらをクリックください

堀場製作所製 放射能簡易測定キットの購入について >>>こちらをクリック
 
 
 
【関連製品】
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【新製品】古河機械金属 「ガンマスポッター FGS-01A」を発売

-迅速かつ正確に放射線量を測定-                         2011年11月01日

古河機械金属(社長:相馬 信義)は、新たに開発した高密度シンチレータ結晶を採用した高感度の放射線測定器「GAMMASPOTTER(ガンマスポッター) FGS-01A」の販売を開始しました。

本測定器は、古河機械金属グループが長年蓄積した結晶成長技術により新たに開発した高密度のシンチレータ結晶(GAGG:Ce/ガドリニウムアルミニウムガリウムガーネット※1)を用いた放射線測定器です。開発した同結晶は従来の測定器に使用されているシンチレータ結晶に比べ密度が高いため、小さな結晶でも高感度の放射線測定が可能で、潮解性※2もなく空気中の水分による劣化の心配もないため、長期間安定して使用することができます。
また、独自の温度補償回路※3及び半導体光検出器の採用により、温度が変化しても測定値は変わることがなく、-10℃から+40℃の温度環境下でも測定が可能です。
さらに、リアルタイムで瞬時に測定し結果を数値表示するため、一回の測定を短時間で行うことができます。これにより、複数箇所を測定する場合、放射線量の高低を短時間で容易に確認することができ、現場での安全確認がスムーズに行え、作業の開始、再開の確認時間を最小にすることが可能です。

古河機械金属グループでは、放射線測定器に必要なシンチレータ結晶の製造技術をすでに有しており、昨今の迅速かつ正確に放射線量を測定できる測定器のニーズに応えるべく、当社グループの持つ技術を応用して、本測定器を開発しました。
今後、主に行政・企業向けに販売していき、作業環境の安全確認に寄与して参ります。

※1 東北大学吉川彰教授と共同開発した結晶
※2 空気中の水分を吸収して溶解する性質
※3 早稲田大学片岡淳准教授指導のもと開発した温度補償回路

《主な特徴》
1.新開発のシンチレータ結晶(GAGG:Ce/ガドリニウム_アルミニウム_ガリウム_ガーネット)を採用
•結晶密度が高く放射線の検出効率が良いため、小さな結晶でも高感度の測定が可能
•潮解性がないため水分・湿気に強い
•測定器の小型・軽量化を実現(電池込み重量 165g)
2.独自の温度補償回路及び半導体光検出器の採用
•-10℃から+40℃の温度環境下で正確に測定が可能
3.リアルタイム表示
•瞬時に測定結果を表示(毎秒3回測定)
•複数箇所を測定する場合、放射線量の高低を短時間で容易に確認することが可能
4.安心・信頼
•防水型、保護等級IPX5に準拠
•JEMIMA(社)日本電気計測器工業会の策定された要求仕様に適合
•JIS4511;2005に準じた校正方法に基づいた校正証明書を添付

《概要仕様》
測定器 : シンチレーション式測定器(GAGG:Ce/ガドリニウムアルミニウムガリウムガーネット)
【シンチレータ結晶物性比較表 PDF】
検出放射線 : γ線
測定範囲 : 0.00~19.99 μSv/h(放射線量率)
指示誤差 : ±10%以内(Cs137基準値に対する誤差範囲)
エネルギー範囲 : 60 keV以上
使用時間 : 30 時間以上(単型アルカリ乾電池)
外形寸法 : 長さ 151mm
幅 : 60mm(持ち手部45mm)
厚さ : 23mm(ストラップなし)
重量 : 165g(電池、ストラップ含む)

 
 

【ハワイ】 放射性ストロンチウム、ハワイ 島ヒロ(東海岸)で検出

ハワイ島ヒロで、日本の福島第一原子力発電所の事故以来、アメリカ国内では初めて牛乳の中から放射性ストロンチウムが検出されたことを、昨日環境保護庁(EPA)が明らかにしました。
「我々は初めてとなる、牛乳の中のストロンチウムの存在を確認するための分析を完了し、ハワイ島東海岸の町ヒロのサンプルの中から微量のストロンチウム- 89を検出した。」
環境保護庁(EPA)は私にも送られてきた、昨日の公式発表の電子メールの中でこう述べています。
「検出された値は通常の値の27,000倍でしたが、米国食品医薬品局(FDA)によって設定された『原因究明着手』レベルは下回りました。
確かに、米国食品医薬品局(FDA)は 『原因究明着手』は行いません。
(FDAの食品中に含まれるストロンチウム90に関する、原因究明着手の標準値は、4400 PCI / Lです)
環境保護庁は検査結果をPDF形式で公開しました。

核分裂によって生み出される危険な物質の中でも、人間によって作り出される2種類の放射性ストロンチウム、Sr.89とSr.90は、人間と動物の健康にとって最も危険な物質です。
この二つは物質特性がカルシウムに似ているため、人間の骨や脊髄に吸収蓄積されやすく、ガンを引き起こすことが確認されています。
この二つは特に胎児・子供の成長途上の骨に対し、極めて危険です。
EPAは4月4日にヒロに収集されたミルクのサンプル中リットルあたり1.4ピコキュリーのストロンチウム- 89を検出しました。
EPAが定める飲料水中のSr – 89のためのEPAの最大汚染レベルは、1リットル当たり20ピコ・キュリーです。

ストロンチウム89の半減期は50.5日ですが、Sr – 89という名称は時にメタストロンのがん疼痛治療薬の商品名としても使われています。
なぜなら、この薬はストロンチ ウム89が健康な骨を破壊する機序と同じ原理で、急速に成長する骨肉種に集まり、ガン細胞を破壊するからです。
しかしEPAはストロンチウム90の方が半減期が29年と健康への悪影響が長いため「環境の中で最も重要な意味を持つ放射性物質である」としています。
声明によるとEPAは今回の試験ではストロンチウム90を検出しておらず、飲料水中からはいずれのストロンチウムも確認していません。

「ストロンチウムはいったいどこにあるのか?」
これが福島第一原子力発電所の事故以来組織されたフォーラム自由の天使のメンバーも参加している、核監視グループが持つ疑問です。
そしてどこにあるかという問題だけでなく、なぜこれほど有害な放射性物質が、EPAの公表項目の中に含まれないのか?という疑問も残ります。

私が確認した限りEPAはストロンチウムを公表項目には含めていませんが、それはテスト項目にストロンチウムが含まれていないからにほかなりません。
福島第一原子力発電所の事故以来、テスト回数が増えているにもかかわらず、です。

ストロンチウムのテストは放射性セシウムの存在がきっかけでした。
それはヒロ、ヴアーモント州モンペリエ、オークランドの牛乳からも検出され、アイダホ州ボイシカリフォルニア州リッチモンド、ソルトレイクシティ、その他の都市の沈殿物からも検出されています。
EPAの公式発表では、ヒロの牛乳からはまずセシウム134とセシウム137が発見され、4月4日になってストロンチウム89が検出されたとのことですが、発表が28日にずれ込んだ点について、分析に手間取ったためだと説明しています。

「日本の福島第一原子力発電所の放射性物質の拡散に関し、放射性セシウムが検出された場合には…..そのサンプルについて、ストロンチウムの分析が行われます。ストロンチウムの分析には時間がかかる複雑な過程を必要とします。」

セシウムは4月13日の試験でも、ヒロの牛乳から検出されたことが公表されています。

一部のブロガーや活動家は、アメリカはテストでプルトニウムやストロンチウムを検出しているにもかかわらず、そのことを隠している、と非難しています。
こうした批判は、EPAの 環境問題に関する、より高度なデータベース内を検索した結果得られたもののようですが、このデータベースは福島第一原子力発電所の事故に対応し、最近になって公開されました。
以前は科学者だけが利用できるようになっていたものです。
リストで公表されているプルトニウム、ストロンチウムの量はともにごく微小です – たとえば1立方メートルあたり0.0008ピコキュリー、あるいは-0.00013ピコキュリーと、検出エラーを起こすほどに小さな値であり、EPAの公式声明によれば通常『検出不能』とされる値です。

ただし大切なことは、環境実態に関してはたとえマイナスの数値でも、非検出とみなされる数値であっても、すべてのデータの数値を明確にすることです。
なぜならこうした数値は分析にあたる専門家にとって、状況を完全に把握するためには必要だからです。
「非検出」という判断は、環境実態基準に基づく客観的評価により、基準より低いという測定結果が2度以上確認された場合に下されるべきです。

従って、ストロンチウムとプルトニウムの測定値が微小、またはマイナスの値を確認した場合において、「非検出」と公表される可能性があります。
EPAが週末の昨日公表した観測結果では、ヒロ以外の場所では、ストロンチウムとプルトニウムは非検出となっています。
ハワイの環境衛生当局は、これまで牛乳で検出された放射性物質については、 危険性が無い値であることを保証しています。

保健省の環境衛生サービス部門の責任者リン中曽根は、ストロンチウムが危険ではないと述べました。
「結論から言って、健康に影響は無い。」と中曽根は語ります。
「私はそれをデータの読み違いだと理解しており、最新のデータによって健康 に対する危険性は無いと判断できる、というのが私たちの見解です。」
日本から飛来し、ハワイ諸島最大のハワイ島のミルクから検出されたストロンチウム89について、ハワイ・ニュースの中でこのように述べました。

しかし、、ウィスコンシン大学教授ジェフリー・パターソンをはじめとする幾人かの科学者は、放射性核物質の被ばくについて、『安全と言えるレベル』など存在しないと主張しています。
「放射性核物質の被ばくに関しては、原因が食べ物であろうと、水あるいは の他であろうと、安全なレベルなどはありません。ヨウ素131、セシウム137などの放射性核物質の被ばくは、がんの発生率を増加させます。」
「このような理由から、食物と水に含まれる放射性核物質については、その値 を最小にするため最大限の努力を払わなければなりません。」
このように『社会に対する責任を果たす科学者』のサイトに掲載されています。

[ Sr-89のための原因究明着手基準に関する米国食品医薬品局(FDA)の公式見解 ]

「FDAには、ストロンチウム89のための公表された原因究明着手基準はありません。
その理由は、1998年のFDAのガイダンス(2003年のFDAポリシー手順書はそれに基づく)が、もし大量の放射性核物質が放出されることがあれば、それは原子力発電所の事故など、FDAの管轄外の事故によるとの予測に基づき成立しているからです。
ただしそのことは、ストロンチウム89や他の放射性核物質の存在が『放置される』ということではありません。
万一FDAが食品の中に、健康にとって有害となる量の放射性核物質を発見した場合には、FDAは、消費者の健康および安全性を保護するために適切な処置を講ずることになります。」

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この原稿は、この『星の金貨』をお読みいただいている方からご依頼を受け、翻訳したものです。
科学記事は読んでいて、難しいところもあると思いますが、最後までお読みになられることをお勧めします。

注目していただきたいのは、アメリカの環境保護庁が「放射性セシウムが検出された場合には…そのサンプルについて、ストロンチウムの分析が行われます。」という見解を述べている部分です。

福島第一原子力発電所の事故に関し、日本の放射性物質の検査については、放射性ヨウ素とセシウムのことばかりが取り上げられます。

しかし、過去に【アメリカの原子力施設を襲う大火災〈 老朽化した原子炉からはトリチウム(放射性三重水素)漏出の恐れ 〉】 http://kobajun.chips.jp/?p=672 でご紹介したのですが、トリチウム(放射性三重水素)が米国原子力サイトの四分の三から漏れていた、という事実がありました。
トリチウムが漏出していたのは、すべて福島第一原子力発電所より新しい施設で、当然ながら福島第一原子力発電所からも、事故と関係なくトリチウム(放射性三重水素)が漏れていた可能性があります。
これが事故となれば、相当な量の漏出があった可能性があります。

さらに事故を起こした福島第一原発の原子炉のうち、爆発事故を起こした3号機は『プルサーマル機』、事故により『アクチニドの核種(プルトニウム、アメリシウム、キュリウム)などの低揮発性の放射性核種も放出される可能性がある』とのことです(日本の原子力発電所で重大事故が起きる可能性にMOX燃料の使用が与える影響 / 核管理研究所(NCI)科学部長 : エドウィン・S・ライマン博士 (PhD) – http://kakujoho.net/mox/mox99Lyman.html )。

【厚生労働省】 食品からの被曝「生涯100ミリシーベルト」安全委答申

asahi.com(朝日新聞社)

食品からの被曝(ひばく)による影響を検討していた食品安全委員会は27日、「健康影響が見いだされるのは、生涯の累積でおおよそ100ミリシーベルト以上」とする評価をまとめ、小宮山洋子厚生労働相に答申した。厚生労働省は、緊急対応として使われてきた現在の暫定基準を見直し、新基準案を年明けまでにまとめる見通しだ。
 

 「生涯累積100ミリシーベルト」(原発事故由来ではない自然放射線などを除く)は、新たな正式基準をつくる根拠になる。これまで同委員会は、食品だけでなく環境からの外部被曝も含めて100ミリシーベルトだと解説してきた。

 しかし同日の記者会見でこれまでの説明を訂正。外部被曝は所管外だとして、「外部被曝がほとんどなく、汚染された食品からだけ被曝する状態」を前提にして考えた値だと解説。「内部と外部の合計ではない」と述べ、食品による内部被曝だけで100ミリシーベルトという意味だと強調した。しかし福島県など外部の放射線量が高い地域は現実にはある。外部被曝分をどう考えるのかという問題は、厚労省などに判断を委ねる意向を示した。

 厚労省は、東京電力福島第一原発事故による放射性物質を含んだ食品を1年間摂取した場合の被曝線量を、全年齢平均で約0.1ミリシーベルトと推計している。このままの状態で0歳児が100歳まで生きたとしても、生涯10ミリシーベルト程度という計算になる。

 従来の暫定基準は、食品からの被曝を放射性物質全体で年間17ミリシーベルトを超えないようにするという大枠から、1キロあたりの基準を算定した。放射性セシウムなら野菜や肉類で1キロあたり500ベクレル。この物差しで農水産物の出荷停止措置がとられた。国際放射線防護委員会(ICRP)の換算式によると、成人が1キロあたり500ベクレルのセシウム137を含む食品を200グラム、365日食べ続けると、内部被曝は約0.5ミリシーベルトに相当する。

 小宮山厚労相は新基準について「安全性を確保する必要があり、(暫定基準よりも)厳しくなる」との見通しを示す。ただ検討作業は簡単ではない。生涯累積なので年齢によっても差が出る。子どもは大人より放射線の影響を受けやすい可能性がある、と答申は指摘した。厚労省は31日、薬事・食品衛生審議会を開き、食品安全委の答申を報告する。(小林未来)

【長野県佐久市】 「野生きのこ」の摂取等の自粛について

「野生きのこ」の摂取等の自粛について 

10月26日午後7時30分、長野県から佐久市志賀で採取した「野生きのこ(チャナメツムタケ)」の放射性物質検査の結果、「野菜類のきのこの放射性セシウム」の基準値をこえ、セシウム134が600ベクレル、セシウム137が720ベクレル検出されたとの公表がありました。

市民の皆さんには、野生のきのこを食べないよう、また、出荷、等自粛するようお願いします。
 なお、現在、佐久管内で生産されている室内栽培や原木栽培のきのこからは、放射性物質は検出されておりません。

◆長野県による検査結果 

     【暫定規制値】
          野菜類(きのこ含む)   放射性ヨウ素  :2,000Bq/kg
                           放射性セシウム: 500Bq/kg

発表日 : 10月26日(水)
検 体 : チャナメツムタケ(腐生性きのこ)
放射性ヨウ素(Bq/kg)(I-131) : 不検出
放射性セシウム(単位:Bq/kg)(Cs-134) : 600
放射性セシウム(単位:Bq/kg)(Cs-137) : 720
採取場所/採取年月日/検査機関 : 佐久市/H23.10.24/長野県環境保全研究所

発表日 : 10月26日(水)
検 体 : ムラサキシメジ(腐生性きのこ)
放射性ヨウ素(Bq/kg)(I-131) : 不検出
放射性セシウム(単位:Bq/kg)(Cs-134) : 不検出
放射性セシウム(単位:Bq/kg)(Cs-137) : 不検出
採取場所/採取年月日/検査機関 : 佐久市/H23.10.25/長野県環境保全研究所
 
 
【定量下限値】
  検  体      放射性ヨウ素   放射性セシウム
チャナメツムタケ   24Bq/kg       13~18Bq/kg
ムラサキシメジ    20Bq/kg       28Bq/kg

上記についてのお問い合せ先
佐 久 地 方 事 務 所 林務課        TEL 0267-63-3154
佐久保健福祉事務所 食品・生活衛生課  TEL 0267-63-3165

【埼玉県八潮市】 放射線測定器を貸し出します!( 2011年 6月 14日 登録情報 )

( 2011年 6月 14日 登録情報 )
八潮市では、市民の皆さんが、身近な生活環境等の放射線量を把握することができるよう、市が所有する放射線量計を市民等の皆さんへ貸し出します。

 ご希望の方は、貸出要領をご確認のうえ、事前に電話での予約をお願いいたします。
 また、申請書に必要事項を記入・捺印のうえ、貸出当日に市役所交通防災課までご持参ください。

◆貸出要件
市内に住所を有する方、又は市内に勤務する方であること
◆貸出台数
1人につき1台とする
◆貸出期間
貸出しを受けた日の午前9時~午後0時、または午後1時~午後4時
◆貸出場所
八潮市役所 交通防災課
◆予約受付時間
月~金曜日(※ 土日祝日は除く)
午前8時30分~午後5時15分
◆手続きの流れ
【予約】→電話にて受付いたします
【貸出】→交通防災課窓口にて貸出
※当日、八潮市放射線量計貸出申請書を記入の上ご持参ください。
【返却】→交通防災課窓口へ返却

 ※ 現在、予約が大変混みあっているため、貸出期間について午前9時~午後0時、または午後1時~午後4時の半日単位での貸出とさせていただきますので、ご了承ください。

●休日の貸し出しについて
11月及び12月の日曜日のみ、放射線量計の貸し出しを行います。

申し込みについては、10月11日から電話にて受け付けます。

◆貸出要件
市内に住所を有する方、又は市内に勤務する方であること
◆貸出台数
1人につき1台とする
◆貸出期間
貸出しを受けた日の午前9時~午後0時、または午後1時~午後4時
◆貸出場所
八潮市役所 市民課窓口(1階)
◆予約受付時間
月~金曜日(※ 土日祝日は除く)
午前8時30分~午後5時15分
◆手続きの流れ
【貸出】→市民課窓口にて貸出
※当日、八潮市放射線量計貸出申請書を記入の上ご持参ください。
【返却】→市民課窓口へ返却

ダウンロード
八潮市放射線量計貸出要領(44KB)(PDF文書)
八潮市放射線量計貸出申請書(31KB)(Word文書)

-お問い合わせ-
東北太平洋沖地震緊急対策担当
内線351、352
 
 
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